pure
易の、特に断易で使う五行の考え方は基本的に「バランス」です。
何が強くて何が弱いか、
それがこれからどうなるか、
そういう風に見ていくのが王道です。
ところが、
”過ぎたるは猶及ばざるが如し”と申しまして、
「強すぎると、それはもう弱いのと(ほぼ)同じ」
という見方もします。
この側面が面白いのは、
全体のバランスだけでなく、
単体の中のバランスでも機能することです。
五行の中の一つに、「水」の五行があります。
我々の実生活の中での水もそうなのですが、
実はこの水の中にはいろいろと混じっています。
ミネラルウォーター、と呼ばれますが、
その名の通り、水にミネラルが混じっているわけです。
だから飲んでもおいしいし、飲める水なわけです。
ところが、
同じ水でもバランスを下のほうに超えて汚れがたくさん混じってしまうと、
当然飲めません。
飲めばおなかを壊すと思います。
では、上のほうにバランスを超えて、
ほとんどなにも混じっていない超純水を飲むとどうなるか…
なんと、
飲むとおなかを壊すと思います。(笑)
もちろん見た目はきれいなのかもしれませんが、
人にとって飲めるものではない、というのは共通しています。
これがバランスの面白いところ、
純粋なのは良いことのように感じるのですが、
純粋「すぎる」と、
それは”人間にとっては”悪となりえてしまうのです。
実に面白いですね。
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